Waterfront Life in the ISLE

天王洲アイルと水辺のある生活。

KAZESORA 〜風空〜 No.5 ※こちらの記事は2015年7月27日の記事です

水辺のある心地よい場所で過ごす

自分だけの時間

「東京はとにかく人が多い。自然も少ないから暮らすには窮屈なところだよ」そんなセリフをよく耳にするが、僕はそう思わない。僕がよく過ごす場所では、空が広く、風が心地よく流れている。そう、ここ、天王洲アイルだ。

 取材を初めて約2年、お天気の日の天王洲アイルは真っ青な空が気持ち良く、ビル群のシルエットとともに水辺に映るこの街の風景に“窮屈”なんて言葉は似合わない。これこそ、僕の知っている“東京”だ。

 休日の朝、愛犬のヱビスさんと一緒に運河沿いを散歩していると、すれ違う方が話しかけてくれる。

…僕ではなく、ヱビスさんに…か。

 ヱビスさんがきっかけで知り合ったこの街の人に、天王洲アイルの暮らしについて聞きながら散歩することが僕とヱビスさんの休日の過ごし方となっている。

都心なのに愛犬との散歩が運河沿い!

 ふれあい橋を渡ったあたりで、見えてきたのは「ボンドストリートマルシェ」。今日も賑わっていそうだ。ヱビスさんも“早く行こうぜ!”と走り出している…おいおい、ゆっくり散歩させてくれよ。

 マルシェでは、新鮮な野菜や作家によるアクセサリー、オーガニックのスイーツなど子どもから大人まで楽しめるお店が並ぶ。そして、ヱビスさんが走り出したのにはワケがあった。ペットフードソムリエが厳選した食材で作ったドッグフードに始まり、犬専用の虫除けスプレー、オーガニックシャンプーなど愛犬家向けの商品も盛りだくさん。さ、さすがヱビスさん、鼻がいい。

 再びボードウォークへ戻り、天王洲ファーストタワーへ。ウッドデッキのテラスがすてきなレストランを発見。「ENOTRIA Diana 天王洲アイル店」はテラスでならペット同伴で食事ができる。運河を眺めながら、休日のお昼時、ヱビスさんと一緒に過ごすランチタイムはまるでピクニックに来ているようだ。 「ね、ヱビスさん、みんながいう東京と違うだろ?」

東京湾・隅田川の水路を巡る

船上のパーティー

 これぞ“水辺のある街”と感じさせてくれるのがクルージング。天王洲アイルを囲む運河から出航し、東京湾へとイベント便が運行しているのだ。天王洲アイルで出会った人たちに誘われて、今日は「納涼会クルーズ」に参加させてもらった。

 イベント便を運行するジールでは納涼会以外にも様々な要望に応えてプラン提案している。天王洲アイルのビル群を、水上から眺め、海風を感じながら料理とドリンクを楽しむ夏の午後。なんて贅沢!いつもと違う角度からみる天王洲アイルの景色と、ゆったり流れる時間を仲間たちとともに楽しんだ。

島の夏祭りは一味ちがうから待ち遠しい

 天王洲アイルの夏にも、夏祭りは欠かせない。毎年7月の下旬から8月上旬の各週末、4つの会場で開催され、盛り上がりを見せている。

「Bond Street 夏 Fes'2015 〜甘味夜市〜」では夏フェス限定の創作かき氷やスイーツが人気。さらに、パントマイムやマジックなど多彩多芸なパフォーマーたちがボンドストリートを盛り上げる。同日開催の「キャナルガーデンパーティー '15」ではライブや毎年恒例の大ビンゴ大会が楽しみだ。「シーフォートパラダイス 2015」は“おいしく、楽しく、踊る夏!”をコンセプトにお笑い芸人によるお笑いライブが楽しめ、「NAGI MUGIC LIVE 2015」ではライブとともに会場ビルの各店舗が味を競い合うビアガーデンに都心から多くの人が詰めかける。

 そう、説明し終わったところで…ヱビスさんからの「ビール、飲めないんですけど」と涼しい目線に気づいたので散歩を続けよう。いや、ジョギングにする?

夏の夜のウォーターフロント

ジョギングコース

 日が沈み、天王洲アイル街はそのビル群の明かりを水面に映しはじめる。ヱビスさんも、その幻想的な夜景に目を離せない様子だ。何人かのランナーが僕とヱビスさんを追い越して、気持ち良さそうに走っていく。「僕らも走る?」と言いたげにヱビスさんは僕を見るが、いや、僕らはウォーキングにしておこう。

 とくに運河沿いは遊歩道が整備され、ひと休みできるベンチが街のところどころに設置されている。緑豊かな植栽と、水辺を感じるコースなら、ジョギングビギナーも楽しく走れそうだ。

 今日歩いた場所は、天王洲アイルの人たちに聞いた気持ちの良いジョギング&ウォーキングコースを3コースご紹介しよう。約1kmから5kmと、走りたい長さによっては2つのコースを足してみるのもいいかもしれない。

 僕も少しだけ走ってみよう。リズム良く運河沿いを走るとまさに自分だけの時間を過ごしている実感がわいてきた。「僕もいるぜ!」そうか、自分とヱビスさん、“一人と一匹”でゆったりした休日を天王洲アイルで今週もエンジョイできたんだ。

KAZESORA 〜風空〜 No.5

2015年7月27日の記事です

Text & Design:Shigekazu Katsumata 勝又シゲカズ BTTB inc.

Photograph:Eita Nobidome 野火止エイタ

KAZESORA〜風空〜

ウォーターフロント「天王洲アイル」から発信するライフマガジン『KAZESORA〜風空〜 』☆ 現在No.7発行中!! 表紙を飾っていただいたのは女優の中山エミリさんです☆