What is Tennoz Isle? #04

風と、空と。ふわりと育む、愛のある暮らし。
坂下千里子

KAZESORA 〜風空〜 No.4 ※こちらの記事は2015年3月18日の記事です


天王洲アイルのボンドストリートを抜け、ウォーターフロントへ。

今日は“丁寧な暮らし”を提案するライフスタイルストア「SLOW HOUSE」内の

レストラン「SØHOLM」で、坂下千里子と待ち合わせをしている。

シンプルに、ナチュラルに。
一つだけ、大切に想う暮らし。

 春風吹く天王洲アイルは、今日もまだ少し、肌寒い。

 「居心地いいレストランですね」

 天王洲アイルへは、テレビ東京の収録のため隔週で通うが、ここ、SØHOLM(スーホルム)は初めて訪れたという。

 テレビの中と変わらない笑顔でティータイム中の彼女は“テレビも普段も変わらないタレント”として、その気さくな人柄が人気だが、最近では子育て真っ最中のママタレントとしても話題だ。今朝も保育園へ子どもたちを預け、これから収録へ向かう途中だという。

 「子育ては、なるべく人の手は借りず、夫婦二人の手でって決めたんです。二人目の子が産まれてからは、夫もフリーランスになって、より家族の時間を増やしています。だって、子どもと一緒にいられる時間は限られているから、何よりも大切にしていたいの」

 ベビーシッター無しでのタレント生活だから、時には、子どもが一緒に楽屋へ出勤することも。

 「天王洲アイルは川が流れる景色が心地よくって。それこそ、20代の独身時代は、住んでみたい街でした。マンションから眺める夜景とリバービューに憧れましたね。子どもたちも楽屋の窓から『ママ、あの船乗りたい!』って。今度、家族でクルージングに行ってみたいな」

 王様のブランチのリポーターとして、ドラマ撮影の舞台として、よく訪れた天王洲アイルも、ママになってからは、子どもたちが喜びそうなクルージングや、家族で入れるレストランが気になるようだ。

 「年々、生活に変化はあるけれど、タレントとしても、ママとしても“モットー”みたいなものはそんなに持たないんです。自分にも人にも、何か求めるより、シンプルに一つだけ大事にするとラクに生きられる。子どもたちには、あなたたちが一番かわいい!って毎日、毎日伝えています。そう、今しかないんだから」

 仕事と子育ての両立は想像以上に大変だけれど、きっと後で思い返せば、すてきな想い出になるだろうと笑う。

 一つだけ、大事なものを決めておけば、自然とそれは“丁寧な暮らし”になっていくのだろう。

仕事も、生き方も。
ちょっとだけ姿勢良く、がちょうどいい。

 「これ、子どもたち喜ぶかも」

 そろそろ小学生になる長女のために、大きなテーブルが欲しいという彼女と一緒に、アクタスがプロデュースする「SLOW HOUSE(スローハウス)」の店内を散策。

 「天王洲って、もともとは倉庫街だから、道路も店舗も広々していて子どもがいても歩きやすいですね」

 色とりどりのコンフィチュールを手に取ってみたり、多肉植物を選んだり、どこにいても、何をしていても子どもたちのことが常に頭のどこかにあるようだ。

 「仕事していても、やっぱりママはママ。面白さを優先していた独身時代と違って、子どもたちの顔を思い浮かべながらコメントすることは増えましたね」

 子どもたちのテレビへの視線にも気を使いながらの仕事が、今は心地いいという。英語教育番組に出演してからは、子どもたちが「See you!」と挨拶するのだとか。

 「ママであることは意識するけれど、タレントとして飾らないスタイルはずっと変えたくない。仕事はがんばるけれど、家族との時間も大切にしたい。家族と、愛のある暮らしをするには、仕事も生き方も“ちょっとだけ姿勢をよくする”くらいがちょうどいいの」

―ちょっとだけ、姿勢良く―

 ふわり、と家族との愛を育む暮らしの秘訣が、わかった気がする。

買い物を終えて、天王洲アイルのウォーターフロントへ。

「子どもたちが大きくなったら、海辺のマンションで夫婦二人暮らしもいいかな、なんて。それこそ、海も川も、風も空も、夜景もキレイな天王洲アイルっていいかもね」

【PROFILE】

坂下千里子 Chiriko Sakashita

京都府出身。現在、2児の母。94年に「第2回アルペンTVCMイメージガール・オーディション」でグランプリを獲得し、芸能界へ。「王様のブランチ」(TBS)ブランチリポーターや『笑っていいとも!』(フジテレビ)など数々のバラエティ番組でレギュラーを務め、現在はママタレントとして、TVや雑誌など各メディアで幅広く活躍中。

●坂下千里子 オフィシャルブログ

http://ameblo.jp/sakashita-chiriko/


KAZESORA 〜風空〜 No.4

2015年3月18日の記事です

Direction & Design:Shigekazu Katsumata 勝又シゲカズ BTTB inc.

Text:Eri Sakuma さくまえり

Photograph:Hirotada Onaka 大仲宏忠

Stylist:Hiromi Chiba ちばひろみ

Hair&Make-up: Ai Inuki 犬木 愛

Cooperation:BOX CORPORATION

撮影協力 : SLOW HOUSE / SØHOLM

KAZESORA〜風空〜

ウォーターフロント「天王洲アイル」から発信するライフマガジン『KAZESORA〜風空〜 』☆ 現在No.7発行中!! 表紙を飾っていただいたのは女優の中山エミリさんです☆